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定植、つまりキュウリの苗を植えてから2週間が経ちました。
すくすくと順調に育つ苗。植えてからもあまり変わらず成長していない苗。
様々です。個体差があるのは、キュウリも同じ。
ウチの圃場は大きいので、前回の定植は、1万本を超える苗を植えました。
その中には、やはり先に書いたように順調に育つ苗と、あまり成長していない
苗があります。
苗が成長しない原因の一つが温度。
ハウスには加温機が入っていて、設定温度に保たれるようになっています。
ただ、我々が住む家でもあるようにすきま風などで、部屋のある場所では
温度が低くなっていることがあると思います。
ハウスも同様、またハウスは大きいので、場所によって温度差が激しく、
すきま風も豪勢に吹き込んでくるので、温度にばらつきが生じます。
それが大きな要因で成長差をうんでいるのかなと思います。
そして、ウチの圃場は大きいので、成長の悪い苗をなるべくケアしようとは
思っていますが、1万本すべての苗をケアすることはできません。
正直に言って。
成長の悪い苗に手をかければ、成長の良い苗に手をかけることができなく、又は
手をかける時間が減ってしまいます。
良いキュウリを収穫すると言う視点で考えると、やはり成長の良いキュウリに
重点を置いた方がよいのではないかと思います。
一方で、成長の悪い苗にも費用がかかっています。
同じように苗を植えて、畑の一画の土地を占有している以上、
しっかりと育てたいと言う思いもあります。
翻って、人で考えて見ると、
我々、団塊ジュニア世代は、人数が多く、出来の良い子、悪い子に応じた対応が
出来ていたでしょうか。
一方、少子化の現在、人数が少ないのですから、出来の良い子、悪い子に応じた対応が
できているように思います。
果たして、個別的な対応ができているのでしょうか。
出来の良い子、出来の良いキュウリに対して重点的に資源を配分して育て上げる。
出来の悪い子、出来の悪いキュウリをケアして、何とか育て上げる。
どちらが正解と言うものではないと思います。
その人それぞれの価値観やその時に置かれた環境や重要性によって
選択する方向性が変わってくると思います。
私は、キュウリ農場を運営するうえでは、7割から8割は、出来の良いキュウリをケアし、
残りの時間で、出来の悪いキュウリのケアをする感じでやるのかなぁと思います。
あなたはどのような選択をされますか。
どの選択も正解だとおもいます。