成長社会は、「みんな一緒」だった。
成熟社会は、「それぞれ一人」と言う時代に変わった。
成長社会では、ひたすら「情報処理力」が求められたが、
成熟社会になると「情報編集力」が求められるようになった。
情報処理力とは、いち早く正解を導き出すこと。
例えば、ジグソーパズルのピースには必ず正解がある。
たった一つの正解の場所をいかに速く見つけるかと言う
頭の回転の良さが求められていた。
情報編集力には、身に着けた知識や技術を様々に組み合わせて、
みんなが納得できる解、いわゆる納得解を導き出さなければならない。
情報処理力が求められていた時代はジグソーパズル型思考と言ったが
情報編集力が求められる今の時代は、レゴ型思考が必要。
ジグソーパズルのように正解は1つではなく、組合せは無限にある。
頭の回転の速さでなく、頭の柔らかさが重要になってきた。
イマジネーションの勝負。
20世紀に出世できた人と言うのは、正解があることが前提で
それをできるだけ速く正確に解けるタイプ。
そうした人材を日本は量産していた。
自分には、情報処理力がある。その得意分野でやっていこうと
思っている人は、今後厳しくなっていくだろう。
繰り返しになるが、これからの時代は違う。
多くの人が、納得できる解をどれだけ生み出すことができるか、
正解を当てるのではなく、創造性が必要になってくるだろう。
藤原和博氏(奈良市立一条高等学校校長)談
【ばたさん語り】
「正解」に囚われていませんか。
私も上記にあるよう情報処理力が求められる時代に育ったので、
何をするにせよ、「正解」に囚われていると思います。
うまくいったら正解、美味しかったら正解、怒られたら不正解・・・
そのような思考になっていないでしょうか。
給与が高ければ正解?
休みが多ければ正解?
会社の業績が良ければ正解?
あなたにとっての正解とは何でしょう?
自分が思う正解を探しませんか。