1300万人に1軒の帽子屋さん ~なぜあの店は潰れないのか②~

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その帽子屋さんは、辻野帽子店。神奈川県川崎市にあるようです。

帽子愛好家が全国から訪れ、その数は約500人。

年2回訪れるとして、1年に延べ1,000人。

1日の来店者は約3人。

確かに、数は少ない。

しかし、この3人は好きな帽子を手に入れるためなら、金に糸目をつけず

平均単価約3万円の帽子を来店するたびに購入していく。

その秘密は、フィッティング(帽子のサイズ調整、かぶり方指導)にあります。

人間の頭の形は千差万別で、顔の左右非対称ぶりも様々。

本来、1cm単位でサイズを合わせ、かぶり方を決める必要がある。

そして、上記のようなフィッティングサービスを提供するには、

見立てる技術に加え、大量の在庫が必要になります。

一方、大手流通業者は、フィッティングなど行わず、在庫削減のため

フリーサイズの帽子しか扱いません。

参照:日系ビジネス

【ばたさん語り】

辻野帽子店。

ググってみると、ネットでの販売も行っているようです。

ただ、在庫を膨大に用意し、一人一人のお客さんにフィッティングを

行うからこそ、北海道から川崎まで来られるお客さんが存在するのでしょう。

膨大な在庫は、今の時代、全くもって理に反している考え方。

その常識を覆すことによって、高収益の店舗が運営できているのかもしれません。

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