奥共同店(沖縄・国頭村)。
共同店と言う名の通り、集落の全市民が出し合った資金を元に
共同運営する仕組みを取っています。
そして、店が存続できるのは、販売価格を高く設定しているから。
商品によれば、東京の安売り店に比べ4~6割高い商品もあります。
この店の常連客は、最寄りの繁華街に行けば、もっと安く買い物ができることを
知っています。しかし、現状を言えば行きません。
なぜなら、常連客である高齢客はほぼ車を所有していません。
そのような高齢者が繁華街に行くためには、バスを利用しなくてはならず、
往復で3時間かかります。
奥共同店の事例は、みんなが少しずつ我慢することで、みんなで
生きていくシステム。
この独自のシステムは、共同体の各メンバーが経済合理性を
過剰に追わないことで成り立っています。
みんなが経済合理性を追求したからと言って、社会全体が合理的に
なるとは限りません。
参照:日経ビジネス
【ばたさん語り】
この事例にも衝撃を受けました。
日本の多くで高齢化、過疎化が進んでいく現実。
その一つの解決策になるかもしれないと思った事例です。
ただ、私が住んでいる周辺でも高齢化が進んでいると思いますが、
少し行けばスーパーがあり、また小売店の宅配サービスもあるので
上記事例ほど追い込まれている状況にはないかなと思います。
個人的に思うのは、早く自動運転や無人運転が実現するように
なって欲しいですね。これで、かなりの高齢者の買物難民が
救われることになると思います。