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総合スーパー(以下GMS)が長い苦境に突入したのは、皮肉なことに成功を
もたらしたチェーンストア理論の破綻にある。
ダイエーも西友もヨーカ堂も、GMSは皆、アメリカの流通理論を
金科玉条にしてきた。
それは、本部が強いバイイングパワーをもとに
安く商品を仕入れ、それを店舗に流して、大量に売ると言う
供給側主導の理論。
このビジネスモデルは、GMSにとっては、極めて理にかなった
形だと言われた。
思うに、チェーンストアの発展を支えてきたアメリカ仕込みの理論は、
すでに役割を終え、また、決して日本の商売風土に
合ったものではないことが明らかになっているのではないか。
このことが、明らかになって、長い年月が経つにも拘らず、
日本のGMSはいまだに、このアメリカの物まねから脱却できていない。
鈴木敏文氏 談
【ばたさんが言う】
鈴木氏は、セブンイレブンを日本一のコンビニに発展させ、
イトーヨーカドーグループを飛躍させた立役者です。
その方が、チェーンストア理論そのものをバッサリ切っているように
受け止めてしまいます。
一方、日本でチェーンストア理論と言えば、渥美俊一氏。
日本で多店舗展開している会社の多くでは、渥美氏のチェーンストア理論は
教科書になっていると思います。
渥美氏のチェーンストア理論を信奉しているのが、
お値段以上のニトリ。
その業績の好調さは、疑いのないところかと思います。
時代の移り変わりが激しい現在、渥美氏が唱えたチェーンストア理論を
うまくモディファイして、活用しているのがニトリではないかと思います。
故に、チェーンストア理論が通用しないと言うのは、通用しないのではないでしょうか。
ちなみに、ウチの家具のほとんどもニトリで購入しました(笑)