総合スーパーの苦境の理由

Pocket

stevepb / Pixabay

総合スーパー(以下GMS)が長い苦境に突入したのは、皮肉なことに成功を

もたらしたチェーンストア理論の破綻にある。

ダイエーも西友もヨーカ堂も、GMSは皆、アメリカの流通理論を

金科玉条にしてきた。

それは、本部が強いバイイングパワーをもとに

安く商品を仕入れ、それを店舗に流して、大量に売ると言う

供給側主導の理論。

このビジネスモデルは、GMSにとっては、極めて理にかなった

形だと言われた。

思うに、チェーンストアの発展を支えてきたアメリカ仕込みの理論は、

すでに役割を終え、また、決して日本の商売風土に

合ったものではないことが明らかになっているのではないか。

このことが、明らかになって、長い年月が経つにも拘らず、

日本のGMSはいまだに、このアメリカの物まねから脱却できていない。

鈴木敏文氏 談

【ばたさんが言う】

鈴木氏は、セブンイレブンを日本一のコンビニに発展させ、

イトーヨーカドーグループを飛躍させた立役者です。

その方が、チェーンストア理論そのものをバッサリ切っているように

受け止めてしまいます。

一方、日本でチェーンストア理論と言えば、渥美俊一氏。

日本で多店舗展開している会社の多くでは、渥美氏のチェーンストア理論は

教科書になっていると思います。

渥美氏のチェーンストア理論を信奉しているのが、

お値段以上のニトリ。

その業績の好調さは、疑いのないところかと思います。

時代の移り変わりが激しい現在、渥美氏が唱えたチェーンストア理論を

うまくモディファイして、活用しているのがニトリではないかと思います。

故に、チェーンストア理論が通用しないと言うのは、通用しないのではないでしょうか。

ちなみに、ウチの家具のほとんどもニトリで購入しました(笑)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする