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私の転職した会社の話です。
前回とは別の会社になります。
この会社は、本社が大阪にあり、前社のように馴染みにくいと言うところは
全くありませんでした。普通、こんな感じでしょと思いましたもん。
この会社も中国の華南に位置した工場でした。
ただ、この工場の責任者がとにかく王様と言うか、
自分が100%イニシアチブを取らないと気が済まない。
自分の言うとおりにやらないと激しく激怒。
自分を通さずオーナーと話をするなと
半分脅迫のような感じで言われる。
とにかく、全ての人員、全ての物事が100%
自らの掌に乗っていないと許せない人間でした。
ま、一言で言うと「絶対者」ですな。
ただ、この絶対者の凄いところは、業績も上げていたことです。
2010年代に入り、日本から中国に進出した工場の優勝劣敗が
明らかになっていたこの頃、この工場は明らかに勝ち組でした。
この工場の責任者は絶対者ですから、
私は入社して3か月目には、ここで3年持ったらええほうやなと
思っていました。
この工場で長期間働いている日本人は、この工場が
中国で働くのが初めての人ばかりでした。
私のように他の会社で働いていた人は、基本的に短期間で
この工場を去っていきました。
だって、明らかにパワハラやし、
寮生活で皆、一緒やし。
この絶対者の怒り方がエグイ!
何とも迫力があるのです。
180cm位でガタイもよく、
声もでかい!
まあ、その迫力に気圧され、ビビりますわ・・・。
何か気に入らないことがあると
常に怒り倒すので、それを聞いている
中国人の部長も課長に怒り倒す、
その課長も班長に怒り倒す、
班長も一般工員に怒り倒す、
一般工員はすぐ辞めると言うような工場でした。
なぜ、この絶対者がこのようになったのか?
彼は、在日の人でパスポートもあちらのパスポートを
使用していました。
そこは大きいかなと思います。
兄弟も多く、抑圧されてきた人は、
権力を持つと過剰に行使してしまうと言うことは
良くある傾向ではないかと・・・
そんなこんな工場だったんですが、
私の労働契約期間が過ぎ、延長されたんだと思っていました。
その数日後、契約は更新しない旨の連絡が・・・
これを「晴天の霹靂」と言わずして何と言う!?
いずれにせよ、数年内には辞めていたと思うので、
速いか遅いかの違いと言えばそうなんですが。
やり手の絶対者も私の更新時期は
失念していたんでしょう。