米中貿易摩擦に想う

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Pictured by ばたさん

香港騒乱が激しくなっていますね。

空港を止められると、麻痺しますよ。

これに憤っている関係者は少なくないと思います。

中国政府がどう出るかですが。

武力鎮圧が行われないよう祈るばかりです。

 

さて、表題は「米中貿易摩擦」と記しましたが、

中国から見た、外国に対する思い、もっと言えば、見下し度合いを

今回は書きたいと思います。

 

まず、中国から見たアメリカ、

世界中で中国の相手になるのは、アメリカのみと言う意識だと

私は思っています。

 

「愛憎半ば」と言う、感情でしょうか。

正直、中国とアメリカは、共通点が多数あると思います。

その最たるものが、「デカいもの大好き」

 

好例として、中国では、アメ車が良く売れていました。

(今は、知りませんが)

GMやフォードの車が日本車以上によく走っていたものです。

おそらく、デカくて鷹揚なところが、気に入られたのではないかと思いますが。

 

現在、アメリカと中国は、バチバチやりあっていますが、

中国はエキセントリックな行動(デモ等)を取っていません。

これは、自分より同等以上の相手だと認めているからこそ、

抑制の取れた行動を取っているのではないかと思います。

 

さて、中国から見て他の国の見方はどうでしょう。

 

このことを考えるに、紹介したいのは、2008年に開かれた

北京オリンピックの各国の入場シーンです。

 

私はその頃、中国にいましたが、開会式の際は、街から人が

ほとんどいなくなりました。

 

入場する国によって、観客の歓声が全然違うんですよ。

一番大きかったのは、もちろん自国の中国。

その次は、アメリカでした。

 

で、これは面白いと思い、各国の歓声を注意して聞いていました。

タイは、全然でした。

と言うか、ほとんどの国が入場しても歓声は上がりませんでした。

 

そして、我が日本、歓声度50%位でしょうか。

かなりの歓声が上がりました。何を言われているのかはわかりませんが。

関心はあると言うことでしょう。

 

そして、中国の日本に対する見方。

基本、アウトオブ眼中です。

国力として考えるならば、相手にされていません。

 

多くの日本人の方は、これを見て何を言うとんねん!

と思うでしょうが、これが14年間中国に滞在した私が思う実感です。

 

一例をあげると、

これもオリンピックネタ何ですが、2004年のアテネ五輪で

男子体操は、見事中国を倒して金メダルを獲得しました。

 

この話題を中国人の同僚と話したところ、

「あ、日本(小国なのに)よくがんばったね」

とチョー上から目線で言われて、気づきました。

中国は、日本をこういう風に見ているのだと。

 

私の年代以上の人は、中国の映像が流れれば、

天安門前を自転車で多くの人が通っている光景が浮かび

日本より発展していない、後進国だと思っている人も多いかと思います。

 

しかし、中国では、日本はアウトオブ眼中、相手になるのはアメリカのみ

と言うのが中国人の本音だと思っております。

 

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