
現在、露地でも小松菜を栽培しています。
9月末に播種をして、今、収穫を行っているところです。
加温機のないハウスでは、この数年、冬場に小松菜等の
葉物も栽培していました。
そこで、露地とハウスの比較をしてみると、
やはり露地は難しい。
露地でまず悩まされたのは、虫。
蝶々や蛾が飛び回り、卵を産み付け、幼虫が小松菜の葉を
食べること、甚(はなは)だしきかな(泣)
消毒はしますが、効いているのか、効いていないのか。
蝶々はきれいですが、作物を育てている者からすれば、
蝶々が飛んでいると、まずいなとしか思いません。
もう一つは、気候。
露地なので、当たり前ですが、天候の影響をそのまま受けてしまいます。
播種後、強い雨が降って、雨で土が跳ね上がり、その跳ね上がった土が
葉っぱに付着したり。当然、そのままでは出荷できません。
最近、寒くなってきましたが、小松菜もその影響を受け、
大きくならない、成長できない小松菜も大変多いです。
また、湿気の多い場所でも、葉が黄色くなったり、
病気が出たりして、うまく育ちません。
露地ということは、外なので、まったく環境を制御できません。
雨、風、温度、虫、etc・・・
まさに放置プレー状態。
上手な農家さんはうまく栽培されているのでしょうが、
私が思う、露地栽培はこんな感じです。
結局のところ、小松菜を播種した面積の1/3位
収穫・出荷できればいいかなという感じになっています。
一方、ハウスでの小松菜栽培は、ある程度方法が
確立されてきたので、小松菜を播種した面積の90~80%は
収穫・出荷できる状況です。
やはり、環境をある程度制御できるということは、
非常に大きいですね。