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先日、圃場の周りを散歩していた方が
話しかけてこられました。
その話の中で、
「自分でもキュウリを栽培しているが、曲がりのキュウリが
多い。どうしたら真っすぐのキュウリができるんやろう?」
と言う、質問を投げかけられました。
これ、一番難しい質問かもしれません。
なぜか?
私は、質問者のキュウリがどのように育っているのか、
キュウリの樹の状態はどうなのか?
水はどれくらいやっているのか?
土の状態、肥料のやり方はどうなっているのか?
etc・・・
何も知らない状態で答えないといけませんでしたが、
一般的な状況でいうと、
曲がりはキュウリの樹にストレスがかかると
曲がりやすくなると教えられました。
例えば、暑すぎる、寒すぎる、
水が足りない、多すぎる
湿度が高すぎる、低すぎる
etc・・・
また、実がたくさんぶら下がっていると、
樹は、それらの実を大きくさせようとするので
ストレスがかかり、実は曲がりやすくなります。
このように多くの原因があるので、
質問者には、曖昧な回答しかできませんでした。
仮に、質問者のキュウリを見たとしても
的確な回答ができたかはわかりませんが・・・
話は変わりますが、
愛知からウチの圃場に視察に来られた方がいました。
その方は、キュウリ栽培の歴が浅いようで、
側枝の止め方やいつ、どれくらい側枝を止めたら良いのかを
学びたかったようです。
ウチでは、寒くなっているこの時期、側枝はほぼ止めずにやっています。
と言うのも、寒くて樹がなかなか成長しないので、
側枝を止めてしまうと新しい芽が出てこず、
終わってしまうからです。
※かなり単純化しています
ただ、愛知だと滋賀より日照時間も多く、温暖な気候なので
ウチのやり方をそのままやってもうまく行かないだろうと思います。
温暖なので、やはりキュウリの樹は成長するでしょうから
適度に側枝を止めないと、今度は実がならないと思われます。
曲がりが多いのでどうしたらええんや?と聞かれた先日、
愛知からの訪問者の疑問、
私は、ウチの圃場の範囲でしか、
思考が及んでいませんでした。
愛知からの質問には、完全に滋賀と愛知の気候の差に
頭が回っておらず、
現場・現物・現実の「三現主義」の重要性に
再度、気づかされた瞬間でした。